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鶴ヶ島市社会福祉協議会による「ボランティア・市民活動団体助成金事業(共同募金配分金事業)」のための公開プレゼンテーションが、5月23日(日曜)に鶴ヶ島市社会福祉協議会会議室を会場として11団体の参加で行なわれ、埼玉障害者センター・デイケア鶴ヶ島も応募しました。
初めての応募でしたが、障害をもった市民も参加しやすいバリアフリーの施設であるデイケア鶴ヶ島を会場とした「市民パソコン教室」の開催と、障害をもった市民の通所施設であるデイケア鶴ヶ島のメンバーが講師とサポーターを行なうことを内容として助成の申請をしました。
持ち時間3分間の公開プレゼンテーションでは、参加団体の中で唯一アピールの締めくくりに、会場からの拍手が沸き起こりました。
出かけるところがあり、やることがあるということは、大人にとっても子どもにとっても、とても大事なことですが、障害をもっている人、障害者にとっては、実際にはなかなか難しい問題があるのです。
たとえば、小学生・中学生の皆さんには、学校があります。大人の人にも、仕事があり、やらなければならないことが山のようにあります。でも、障害者は、家のなかで独りぼっちで過ごすことになってしまう、そんな心配をもっています。障害者にとって、出かけるところがあり、やることがあるというのは、とても大きい意味をもっているのです。
そこで障害をもった人たちの社会参加の場として、福祉のまちとして知られている鶴ヶ島市に今年の4月からオープンしたのがデイケア鶴ヶ島です。
とはいえ、行く場所ができただけでは社会参加への第一歩を踏み出しただけにすぎません。働くこと、働いて収入を得ることが、障害者の自立につながっていきます。
でも、障害者が働いて収入を得ることは、なかなか大変です。
実は、私の弟も福祉作業所で働いていますが、給料はどれくらいだと思いますか? ずっと1ヵ月5千円でした。今は少し上がりましたが、障害者が働くというのは、それほど大変なことなのです。
何か良い方法はないでしょうか? 新しい働き方はないでしょうか?
デイケア鶴ヶ島では、パソコンを用いることで新しい働き方が見つかるのではないかと思っています。県内でも、初めての試みだと思います。
ところで、皆さんの中にもメガネをかけている人がいます。メガネが無いと見えにくいという意味では目に障害があるのですが、でも、障害者とは言いません。障害者も、障害に応じたパソコンを用いることでバリアからフリーに、自由になることができるのです。
ただ、そうは言っても、パソコンが手元にあるからといって、すぐに仕事につながるわけではありません。デイケア鶴ヶ島に通っている皆さんも、まだまだ勉強の期間です。
でも、勉強の期間であっても、ただ単に勉強するだけではなく、何か目標をもって学ぶことができると、学ぶことにも張りが出てきます。
デイケア鶴ヶ島は、障害者が通うことのできる施設であるとともに、鶴ヶ島市民の皆さんにもご利用いただける"地域に役立つ場"となることを願って作られた施設です。自分たちが、いま学んでいるパソコンでもって、鶴ヶ島の皆さんにお返しする「市民パソコン教室」を最初の目標にして学ぶことができるなら、大きな励みになると思うのです。
応援と励ましを、よろしくお願いします。