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8月1日(日曜)に、鶴ヶ島市内脚折(すねおり)の「雷電池(かんだちがいけ)」公園で行われた「脚折雨乞い行事」に、デイケア鶴ヶ島「すまいるはうす」の利用者・職員合わせて9人が参加しました。この行事は、現在4年に一回行われており、今年は、たまたま4年に1回の開催年でした。
鶴ヶ島市は、現在では人口7万9千人の東京への通勤圏にある都市ですが、昔は農村で、主たる産業は農業でした。現在でも、お茶、花、野菜など農業が盛んです。農業盛んなころに夏の日照りに困った時に、降雨を願って農民が行った行事で、江戸時代から行なわれてきました。都市化と共に途絶えていましたが、近年、地域起こしの一環として復活したもので、行事の主体は、脚折雨乞い行事保存会。当日の観覧者は総計約3万人でした。
デイケア鶴ヶ島では、障害者として見学させて欲しいと保存会に要望した結果、障害者席が一番眺めの良いところに設けられ、そこに陣取って行事の一部始終を見学することができました。
行事では、オープニングとして鶴ヶ島高校生などによる「龍神太鼓」の演奏が行なわれました。昔、龍神池から龍蛇が移動してしまったと言われる群馬県板倉町の雷電神社から運んできた「ご神水」の池への注入がなされ、上田埼玉県知事、品川鶴ヶ島市長のあいさつの後、いよいよ龍蛇が登場しました。
竹と麦藁と笹の葉で作った36メートル、3トンの龍蛇を300人の人たちが担いで、池に入ってきて、何回も池の中を回転、この間、ホラ貝が吹き鳴らされ、「雨降れ雨降れたんじゃく、ここに懸かれ黒雲」と雨乞いの願いが叫ばれ、これらが掛け声と合わさり、勇壮な盛り上がりを見せました。そして最後は「龍蛇昇天」で、池の中で「龍蛇」を担ぎ手が解体しました。そして解体した麦藁が振りまかれ、見物人の頭の上に降ってきました。
スタートして間もないデイケア鶴ヶ島「すまいるはうす」のメンバーとして地域行事に初めて触れることができた一日でした。